四種混合ワクチンで防げる病気

【百日せき】

　百日せき菌によっておこり、１ヶ月から２ヶ月も特有のせきが続きます。感染源はせきやくしゃみなどの口からの排泄物で、感染力が非常に強いので、乳幼児では重症になりやすく、肺炎や脳炎などを合併することもあります。

【ジフテリア】

　ジフテリア菌によっておこり、主な症状は、高熱・のどの痛み・犬がほえるようなせきで、窒息死することもある恐ろしい病気です。菌を持った人のせきやくしゃみで感染が起こりますが、予防接種のおかげで今はほとんど流行することはありません。しかし、予防接種を続けていないと流行する可能性があります。

【破傷風】

　破傷風は土の中におり、傷口から入ることで感染します。自分で気づかない程度の軽い傷でもおこります。破傷風菌が出す毒素は、神経の麻痺や筋肉の激しいけいれんをおこし死亡することもあります。

【ポリオ（小児マヒ）】

　ポリオは手足の運動マヒによる後遺症を残すため、恐れられていた感染症です。感染の初期は発熱を主とする風邪症状ですが、続いて頭痛、嘔吐があらわれマヒを起こします。ワクチンが投与されるようになってからは、急激に減少し、今では国内の発生はほとんどみられませんが、外国では流行があり、日本に入ってくる可能性もあるので、ワクチンで予防しましょう。

定期の予防接種の対象者および接種期間