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テイクアウト情報
小麦工房 なっちゃん
村で唯一のパン屋さん。地元の味噌を使ったみそパンや、もっちり食パンがおすすめ。
みそパン(120円)
もっちり食パン(1斤230円)

昭和村にはパン屋がある。
だからどうしたって、そんなことは言わずに聞いて欲しい。
1年と少し前まではなかったのだ。
そう、つまり昭和村で唯一のパン屋さんこそ紹介する「小麦工房 なっちゃん」であり、先日1周年を迎えたばかりの期待の新星でもある。
お店に行けばかわいい店主さんが迎えてくれるわけだが、何かを得るためには何かを失う必要があるのが世の定めである。

いやなに、大金が必要というわけではない。むしろ500円もあれば十分満足できる。
・・・・・・失うのは「方向感覚」である。
そう、このお店、ちょっと立地が不思議なのだ。
自分くらい通っている「玄人」となるといろんな道を使い分けることができるのだが、まずは「初心者向け」の道を紹介したい。
最初の目的地は「昭和の湯」である。
こちらは昭和村の中でベスト3くらいに入るメジャースポットなので行き方は割愛したい。
役場側から昭和の湯に向かい、左手に昭和の湯を眺めながらそのまま通り過ぎ・・・
!!ここから気を抜いてはいけない!!
昭和の湯の前の道をそのまま進むとすぐに「原沢接骨院」と「美容室Orange」の看板が目に入る。

その先の四角い建物の奥が道になっているので右折しよう。
一つ大きな壁を乗り越えた。
しかし、まだ気を抜いてはいけない。
そのまま進むと突き当たりにぶつかる。ここがまた厄介で、左折したいのだが左に道が2本ある。

正解は奥の上り坂になっているほうである。そちらに左折しよう。
こうして数々のトラップを越えるとすぐ右手にお店が見えてくる。
さぁ、苦労に見合う褒美が待っているはずだ。
・・・まぁ、2回目以降は楽勝なのであの笑顔も安いものである。気軽にどうぞ。
さて、前置きが長くなったがお話を聞いていこうと思う。
お店の中では店主のなっちゃんこと加藤さんがせっせとパンを焼いていた。

訪問したのは14時ごろだが、「お昼過ぎれば暇だけど、いつお客さんが来るかはわからない」という本人の言葉通りに
話を聞いている途中にも数組の常連さんがパンを買いに来た。
結果的にそれはよかったのだが、そのことについては後述することとしよう。


実はパン屋さんの他にケーキ屋さんも候補だったという。
ケーキ屋さんをあきらめた理由は「繊細さ」が必要だったから。
かわいらしい夢の行きついた先にしてはあまりにむなしい末路と言える。いやもうちょっと他に理由付けられなかったのか。
とはいえ、パン屋さんという夢を叶えたのも事実。これは本当にすごいことだと思う。
これからは地域の食材を使ったり、地域の人が作ったものとコラボしたパンを増やしていきたいとのことで、夢はまだまだ広がりそうだ。



若干食い気味にきた。
というかなんだクマって。コアラとかかわいいやつを期待してたのに。
どうも「普段温厚そうに見えるけど、怒らせると怖い」かららしい。
怒らせるようなことは何度かした気がするが、怒ったところを見たことがないのでピンと来ない。
しかし、人からそう言われるらしいので本物である。
加藤さんはクマ。皆さんも言動には気を付けた方がよさそうだ。


・・・・・・・・・なるほど。次の質問にいこう。
いや、すごく気になるが・・・少しくらい謎があった方が人は魅力的なものである。
さて、お気づきだろうか。
加藤さんは自分のことについては軽妙に話してくれる。むしろ今までそれしか採用していないのだ。
一方で、「小麦工房なっちゃん」のことになると急にもじもじし始め、
決まり文句のようなことを繰り返す壊れたロボットのようになっていた。
実際にここに至るまでにお店について多くの質問を投げかけたが、
そんな空虚な答えが返ってくるばかりで多くのやり取りを闇に葬ることとなったのである。
しかし、それではこちらとしても仕事にならないので考えあぐねていると・・・

?!!
もしやあなたが・・・

あなたが救世主か・・・!
照れくさいのか店主が全然言わなかったお店のいいところを、お客さんのほうからどんどん言ってくれた。
珍しく加藤さんがお店についてちゃんと語った言葉に、

というものがあったのだが、その点についてはもう十分のようだ。
他のお客さんと良い関係でやり取りしている場面も見られ、きっと今の調子で続けていればいろんな人に愛されることだろう。


昭和村の冬の花火大会「ウィンターフェスティバル」では頼まれてイメージキャラクターのパンを作ったり、
自分が頼み込んで地域の新メニューの試食会に出てくれたこともある加藤さん。
新型コロナウイルスが猛威を振るう中でも自分のことではなく他の人のことを考える姿勢は、
地域おこし協力隊の自分も見習わなければならないところだ。
とはいえ、「いろんなこと」とは具体的に何なんだろうか。期待である。

「なんでも美味しいよ」とはなぜか強気な本人の談であるが、結局加藤さん自身が特に好きという
「チーズフランス(240円)」と「ウィンナーエピ(220円)」をいただくことになった。
オーブントースターで温めてから食べて欲しいということだったので、そちらも素直に従う。
まずは「チーズフランス」から。こちらは「水・土曜日限定」のパンで、少し珍しい。
フランスパンなのでしっかりした生地で食べ応えがあるが、
濃厚なチーズがたっぷり入っているおかげでフランスパン特有のパサついた印象は全くない。
大口を開けて全体をガブリといきたいところではあるが、それはまだまだ「初心者」の食べ方と言わざるを得ない。
“通”としては「チーズが入ったところだけ」と「パンだけ」の2つの部分を交互に少しずつ食べ進めることをオススメしたい。
こうすることでパン本来のおいしさも噛みしめつつ、最後まで楽しく食べられること請け合いだ。
「ウィンナーエピ」もまた、表面がしっかりしたパンである。ただし、中がもっちりしていて少し甘みも感じるため印象は全く異なる。
何を隠そう、自分が一番好きなのはたぶんこのパンで、ウィンナーエピかベーコンエピはついつい毎回買ってしまっている気がする。
特にウィンナーエピはウィンナーのジューシーさがポイントで、パン自体の存在感がとても強い中、
ウィンナーを噛んだ瞬間に肉汁が「染み渡って」いくような感覚を覚える。
存在感の強い両者が、しかし喧嘩することなく調和しているのはお見事!
ごちそうさまでした!
先ほどの写真を見てもらえばわかるが、総菜パンの中でも最大級の大きさを誇る2つだったので男の自分でも十分満足できる量だった。
ちなみにチーズフランスの他にも曜日限定のパンはあり、さらに気まぐれでサンドイッチや新商品が並ぶこともあるので
いつ行ってもパンを選ぶ時から楽しめるはずだ。

「隠れ家」的な立地なのに全然気取っていることもなく入りやすい、なんだかほっとするようなお店が「小麦工房 なっちゃん」である。
ぜひ困難な道のりを越えて一度行ってみて欲しい。きっとお店と、そして加藤さんのファンになること間違いなしだ。
訪問日:2020年5月13日 文責・伊藤
| 住所 | 昭和村糸井546-1 |
| 電話番号 | 0278-25-8186 |
| 営業時間 | 9:00~15:00 |
| 定休日 | 木曜日、その他臨時休業あり |
| 予約方法 | 不要 |
| リンク | 小麦工房 なっちゃん Facebook |
| 備考 |
お問い合わせ先
〒379-1298 群馬県利根郡昭和村大字糸井388番地
昭和村役場
TEL:0278-24-5111(代表) FAX:0278-24-5254









