観光・産業
テイクアウト情報
さくら工房 農家レストラン
昭和村産の美味しい野菜をたっぷり使った、農家の料理です。焼肉丼定食には、奥利根もち豚を使用。
焼肉丼弁当(700円)
キーマカレー(750円)
2020年7月、昭和村の道の駅あぐりーむ昭和がオープンしてから9年になる。
その道の駅内でオープン当時から営業しているレストランが「さくら工房 農家レストラン」である。
「さくら工房」は昭和村内で味噌やジャム、こんにゃくなどの加工食品を製造している団体であり、
地域のお母さんたちの手により素朴ながら丁寧に作られた商品は定評がある。
「農家レストラン」はそんなさくら工房が手掛けるレストランなのだが、店の多くはある一人の店長に一任されている。
とある新メニューを開発中のこの女性こそその人であり、今回の主役でもある青木店長である。
新型コロナウイルスの影響により、お弁当の販売に限って営業しているということで、
日曜日の15時にゆっくりと時間を取っていただくことができた。
通常営業中であればランチは出にくいもののソフトクリームなどの販売が考えられるタイミングでもある。
そんな状況にも思いを馳せながらお話を聞いていこう。
なるほど、地域のお母さんが集まってできた団体だからこそこの名前なのだろう。
自分もさくら工房の味噌をよく料理に使っており、料理が優しい味に仕上がるため重宝させてもらっている。
もちろん、農家レストランの料理にもその優しい味を感じることができる。
自分は道の駅勤務の都合上何度もお世話になっているが、何度食べても「ほっ」とする感覚は変わらない。
毎朝、開店前に旬菜館に買い出しに行き、野菜をたくさん持って戻ってくる青木さん。
その言葉通りにどのメニューを頼んでも昭和村の野菜をたっぷり味わうことができる。
道の駅は昭和村の玄関口であり、「やさい王国 昭和村」を味わってもらうのに農家レストランほどぴったりの場所はない。
きっと青木さんの努力のおかげで昭和村の野菜のファンが増えているという面もあるだろう。
観光であれば昭和村に限らず周辺地域も含めていろんなものを食べてみたくなるもの。
それでもリピーターが多いというのは農家レストランの実力の確かな裏付けと言えるだろう。
それと同時に、地域のイベント等でもお弁当を毎回任されるのはうれしいという。
近くで長期にわたり工事をやっているが、その作業をしている方も何度も来てくれるということで、
これらはやはり「落ち着く味」がポイントだろうか。
道の駅の仕事で何かをお願いするとキチっと完璧にこなしてくれ、他にも傍から見た青木さんの様子は「しっかりした」印象そのもの。
謙遜が入ってこういった答えになっているのだろうと思うが、
インタビュー全体を通して青木さんがお店や自分をいつも以上に良く見せようとすることはなかった。
まじめだが、それを誇ることも、人にも同じであるように押し付けることもないというのが
「いい加減」という言葉に表れているように感じる。良い方に捉えすぎだろうか。
昭和村で一番スタッフの多い飲食店はどこかと言えば、これは断トツで農家レストランである。
そのうえで長く勤める人がほとんどで、これこそ青木さんの「良い加減」のなせる業・・・
なんて持ち上げすぎると「そんなことないよ!」と本人にすぐ否定されてしまいそうだ(笑)。
また控え目な言葉から入っているが、リピーターが多いことからも料理のおいしさは既におわかりいただけたと思う。
そのうえで、青木さんをはじめとした地元のお母さんたちの優しさにもぜひ触れてみてほしい。
道の駅内のお店ということで入りやすさは間違いなく昭和村でナンバーワン。
帰るときにも「また来たい」と多くの人が思ってくれることを願う。
お弁当もいくつか種類があるが、「焼肉丼弁当(700円)」をいただいた。
甘辛いたれが大きめの肉と絡み、どんどんと箸を進めたくなる。
もちろんご飯との相性もバツグンで、思わずかきこんでしまいたくなるほど!
・・・だが、せっかくならそんな野蛮な食べ方ではなくもっとスマートな食べ方を提案したい。
焼肉の隣に添えられたナムルはごま油が香ばしく、これまた食欲をそそる大事な脇役。
肉とご飯だけでなく、こちらも一緒に口に運ぶことでみずみずしさも感じながら食べ進めることができる。
その最高の組み合わせで食べているうちにまた最初の一口目の感動を味わいたいと思ったならば、ポテトサラダとお漬物をつまんでみては?
ポテトサラダは油を包み込むように、お漬物は逆にさっぱりと洗い流すようにそれぞれ口の中を整えてくれる。
「やさい王国 昭和村」と相反するような名前のメニューだが、こうして野菜もたっぷり入っており、
その上しっかりと役割を果たしているのだからさすがだ。
ごちそうさまでした!
これはぜひ若い人にもりもり食べて欲しいお弁当だと思う。
それ以外にもランチ弁当は広く色んな人におすすめしたい内容であるし、
それぞれの思うままにこの「ほっ」とする感覚を味わってもらえればと思う。
気取らないクールな青木さんだからこそ、多くのスタッフに信頼され、リピーターもついつい足を運んでいるのだろう。
肩肘張らずに食事をしたいときは農家レストランがおすすめだ。気軽に入っておいしく野菜をいただこう。
訪問日:2020年5月17日 文責・伊藤
住所 | 昭和村森下2406-2 |
電話番号 | 0278-25-4831 |
営業時間 | 9:00~15:00 |
定休日 | 無休 |
予約方法 | 不要 |
リンク | 道の駅 あぐりーむ昭和HP |
お問い合わせ先
〒379-1298 群馬県利根郡昭和村大字糸井388番地
昭和村役場
TEL:0278-24-5111(代表) FAX:0278-24-5254