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観光・産業

テイクアウト情報

Lactuca

 昭和村の新鮮な野菜とそば粉で作ったクレープは相性抜群。

野菜クレープ

野菜クレープ(430円~)

山荘2

デザートクレープ(530円~)

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「昭和村と言えば・・・?」

そう言われるといくつか思い浮かぶものがあるが、代表的なのは一面に広がるレタス畑や日本一のこんにゃく芋だろう。

改めて言うまでもなく「農業」の村である。それもとてつもない規模の畑がどこまでも続いている。

そのため、農業と飲食業を商売として両立している店舗はない。「Lactuca」を除いては。

 

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「Lactuca」とはラテン語でレタスを意味する言葉であり、その名が示す通り「レタス農家」が

レタスのたっぷり入ったサラダクレープやほうれん草のソフトクリームなどを提供している店舗である。

道の駅あぐりーむ昭和の中にあり、小さな店舗ながらも入れ代わり立ち代わりお客さんが来ていた。

閉店時間の15時ごろ(コロナ対策の縮小営業のため)にも関わらず、である。

 

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サラダクレープは本当にレタスがたっぷり”詰め込まれて”入っていると言っていい。

作る様子を見せていただいたが、本当に隙間なくぎゅっとしっかり入れているところを確認できた。

(写真はもちろんまだまだ作っている途中のものである。)

 

それでは、お話を聞いていこう。

オーナーの金井さんとお店を一任されている山崎さんのお二人に対応していただいた。

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冒頭にも書いたが、昭和村で本格的に農業をやりながら飲食店を経営できているのは金井さんくらいである。

サラダクレープにレタスがたっぷり入っていると書いたが、

これはコストや在庫管理の面でレタス農家にしかできないことなのでは、と金井さんは話す。

確かにあれだけ大量のレタスを新鮮なまま食べられるのはレタス農家だからこそできる大盤振る舞いの結果であると言えそうだ。

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曰く、「お客さんの顔を見て評価を聞けること」とのこと。

なるほど、普通の農家なら作った野菜を食べてくれる人の顔はなかなか見られない。きれいにまとめていただけたのではないだろうか。

山崎さんのコメントからは熱心なリピーターの存在がよくわかる。

いずれにしても「相手とのやり取り」がポイントのようだ。食べた後は感想を言ってあげると喜ぶかも。

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出た、困ったときの山崎さん!

「まぁ、あんまり怒らないですね~」と本人も納得の評価だったようだ。

しかし、もしこの場に山崎さんがいなかったらどんなインタビューになっていたのだろうか・・・。

どんなボールも的確に返してくる山崎さんのファインプレーにも助けられながらインタビューを続けよう。

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「大変だと思わなければ大変じゃない」と続ける金井さん。

山崎さんへのパスが目立っていたが、決めるところはかっこよく決めてきた。

しかし、これは単純な美辞麗句ではなく、中身も伴った言葉である。

金井さんは農業を中心に手掛けながらクレープ屋さんも週に2,3回ほど手伝っており、結果的に「休みは1日もない」という。

それで「大変」と言わないのだから本当にそうなのだろう。

もちろん、体にも限界があるので休息は取って欲しいと思うが、「気持ち次第」で人間いろんなことができるということを

その言葉と結果ではっきり示しているのが金井さんと言えそうだ。

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あ、最後はやっぱり譲るんだ・・・。

とはいえ、きっちり決めてもらったのでよしとしよう。

「ここでしか味わえない」とは決まり文句としてよく使われがちだが、

ことサラダクレープやソフトクリームなどでは意味合いが大きく変わってくる。

すなわち、本当に「その場でしか」味わえない代物なのだ。「その店オリジナルの味」などといった一般的なイメージとは異なる。

ソフトクリームはわかりやすいが、サラダクレープも時間が経つと外気温によるへたりや中のドレッシングの浸透で

レタスの食感が大きく変わってきてしまう。

だからこそ、あまり道の駅に来る機会のない人にこそ訪れた際はぜひ食べて欲しいと思う。

 

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「生ハムバジルサラダ(600円)」をいただいた。

サラダクレープは460~600円でシンプルなものからいろんなトッピングのあるものまでさまざまな種類がある。

 

それでは、早速ガブりといただこう。

本当にレタスがたくさん入っており、普通のクレープを想像すると全く違う感覚に驚くだろう。

レタスのみずみずしさと優しい甘さがまず飛び込んできて、続けて生ハムの塩気やドレッシングの香りがやってくる。

生地も忘れてはいけない。こちらはそば粉を使っており、普通のクレープよりしっかりした食感になっている。

パリパリのレタスとしっかりした生地のおかげで全体的に「爽やか」な印象と言えそうだ。

もっちりと甘いクレープとは対極的な存在と言っていいだろう。

ちなみに外に見えない部分にも生ハムやバジルはしっかり散らされており、どこにかぶりついてもその存在を感じることができる。

 

ごちそうさまでした!

持ってみるとしっかりとした重さを感じ、食べ終わるとこれを昼食としてもいいくらいの満足感があった。

「ここでしか味わえない」という言葉も伊達ではなく、だからこそ的確な言葉で表現するのは難しいが、

とりあえず「サラダクレープ」という言葉から受ける「若い女性向け」といったようなイメージはいったん取り払って欲しい。

誰にでもおすすめしたい味が、しかし「ここにしか」ないのである。ぜひ一度お試しあれ。

 

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山崎さんと金井さん。素敵なコンビでこれからもお互い支え合ってお店を続けて欲しい。

きっと「大変」だと思わなくて済む秘訣もこのあたりに隠れているのだろう。

お客としても肩の力を抜いて訪れたいと思う。

・・・多少の注文ミスなら山崎さんがしっかり拾ってくれそうだ。

 

                                    訪問日:2020年6月6日 文責・伊藤

住所 昭和村森下2406-2
電話番号 0278-25-4831
営業時間 10:00~15:00
定休日 水曜日、木曜日
予約方法 不要
リンク 道の駅 あぐりーむ昭和HP

お問い合わせ先

〒379-1298 群馬県利根郡昭和村大字糸井388番地
昭和村役場
TEL:0278-24-5111(代表)  FAX:0278-24-5254

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