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観光・産業

テイクアウト情報

赤城高原サービスエリア上り線

3種類ともボリューム満点。ちょっとしたお出かけや晩御飯にもぜひ。

チャーハン弁当

チャーハン弁当(600円)

カチャトラ弁当

カチャトラ弁当(650円)

ヒレカツ弁当

ヒレカツ弁当(700円)

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村内にあって昭和村の人が一番行ったことのない飲食店はどこか。

考えてみると、こちらでも紹介している「半九郎」が真っ先に思い浮かぶ。

しかし、もしかしたらもっと大きなものを見落としているかもしれない・・・。

 

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そう、「赤城高原SA(上り)」は案外一番見落とされてしまっているのではないだろうか。

施設の規模で言えば昭和村でも最大級である赤城高原SAだが、よく考えて欲しい。

上り線にあるということは、昭和村の人にとって東京に向かって関越自動車道に乗る際に5秒くらいで通り過ぎる場所である。

そのタイミングでは休憩もなにもない。休憩が目的ならほとんどの人がいくつか先のSA・PAを使おうと思うだろう。

 

ということで、今回は「食事」を「目的」としてSAを使うことを提案したい。

 

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この優しい雰囲気の男性こそ今回の主人公である田子さんであり、実はこのSAにおいてかなりすごい人だったりする。

だからこそ「目的」にする価値があるのだが、そちらの詳細は後に送ってまずは一般道を使ったSAへの道を紹介したい。

 

道の駅あぐりーむ昭和を出発地点としよう。

駐車場を左に出ると坂道を上ることとなり、最初の大きな交差点にさしかかると左手に「そば処 あかふ」が見える。

この交差点を「右折」しよう。

 

少し行くと突き当たりに近い場所にぶつかる。

余談だが、望郷ラインはここが始点であり、終点ともいえる。

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看板がしきりに左折するように促している。

はるか先にやまぼうしの看板もあるのだが、それすら左折するように言っている。

確かに左折した方がいろいろあるのだが、ここは確固たる意志をもって「右折」しよう。

 

そして、ここが昭和村の道のわかりにくいところなのだが、畑が続いてこれ以降は目印が一切ない。

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先ほどの望郷ラインの始点を右折した後、右に曲がれる道を1本通り過ぎ、2本目の右折できる道が写真の場所である。

実は前方に「高速関係者以外駐車禁止」などの表示が多くあり、近づけばなんとなくSAの存在がわかる。

ここを右折して道なりに行けば一般道向けの駐車場に着く。

 

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駐車場に来て初めて赤城高原SAの看板を見ることができる。

途中から不安になるかもしれない道だが、あきらめず最後まで進んで欲しい。

 

赤城高原SAは大きなフードコートとレストランがあって、カフェも含めると飲食店は5店舗もある。

その中で紹介するのは「赤城食堂」である。

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有名な「丸福ホルモン」を使用した定食など、ごはんものを提供している。

土曜日の15時ごろに伺ったが、全5店舗のうち2店舗しか営業しておらず、人もまばらだった。

このあたりにも新型コロナウイルスの影響を見ることができる。

 

さて、前置きが長くなったが、お話を聞いていこう。

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なんと!

事前に「料理長」ということは聞いていたのだが、まさか「赤城高原SAの料理長」だったとは・・・。

「赤城食堂」の他にラーメン、そば、イタリアンがあるわけだが、それらを全部監督しているのが田子さんということだ。

ちなみに本人はイタリアンの修行を経験しており、今回紹介するお弁当もそちらのスキルが存分に発揮されたものである。

とにかくこの人、とんでもないスキルと責任を持ったスゴイ人らしい・・・ということを頭に入れていただきたい。

・・・一見、そうは見えないかもしれないが。いや、失敬!

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赤城高原SA(上り)は高速を使って新潟方面から東京方面へ向かう人たちが立ち寄る場所である。

その中には昭和村はおろか、群馬県内でも高速を降りずにそのまま埼玉や東京へ行く人も多くいることだろう。

田子さんも県外の人たちに地元のおいしいものをPRできるのがいいと語っており、

訪れた人に「昭和村」や「群馬」のイメージを残すことに積極的だ。

実際、昭和村の野菜をふんだんに使った新メニューを作ってみたいという。

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田子さん自身は料理にできる限り手をかけたいということだが、SAの客数を考えるとそうも言っていられない。

ただ、昭和村の野菜が他とは全然違うおいしさだったり、地元の企業の作ったものがおいしいからこそ

ちゃんとおいしい料理が作れているという。

このあたりにも田子さんの地元の食材への愛着が感じられる。

加えて、様々なお店を見るのは大変ではあるものの、

例えば蕎麦屋に行けば本場で修行した人と話し合えたりして刺激が多いのはここならではの良さだという。

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敏腕シェフからとんでもない発言が飛び出したような・・・まぁ好みはあるか。

いやいや、聞き捨てならない。ここは「やさい王国」昭和村である。

そもそもさっきまで昭和村の野菜がおいしいという話をしていたような。

どうも高崎でイタリアンのお店をやっていた頃まで本当に野菜が嫌いだったようだ。

それがこちらに来て切り口が真っ白なレタスやとびきり甘いとうもろこしに出会い、考えが変わったとのこと。

これを食べて育ったらきっと野菜嫌いにはならなかっただろうと語る田子さん。

それでもやはり食べづらい調理法もあるようで、そういったものはお客さんにも出さないらしい。

・・・ということは、田子さんの料理なら「野菜嫌いの人でも野菜を食べられる」と言えるかもしれない。

没にするやりとりかと思ったが、田子さんから素敵なフォローが続いたのできれいにまとめられた。危ない危ない。

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実は自分も下り方面のSAは帰り際の夕食などで何度かお世話になっているのだが、上り方面は初めて訪れた。

そもそもSAは高速を使う際に使う「特別」な存在というイメージがなんとなくあった。

しかし、1回行ってしまえば一般道からも簡単な道のりで、ちょっとご飯を食べるくらいの気軽さで使えそうだ。

「野菜嫌い」の田子さんでもおいしいという地元の野菜を、その田子さんの調理技術でさらにおいしくいただけるとあれば・・・

関越に乗って5秒でSAに突入するのもありかもしれないが(笑)。

 

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「上州地鶏のカチャトラ弁当(650円)」をいただいた。限定10食とのこと。

こちらは3つの品目で構成されており、どれも手が込んでいそうだ。

 

まずはもちろん「上州地鶏のカチャトラ」から。

こちらはトマトと一緒に煮込まれており、上州地鶏のきめ細かい肉質とよくマッチしている。

特に皮のあたりのジューシーな部分がトマトの酸味と合っていて、

ここをゆっくり味わいながらずっと舌の上で転がしていたいような、そんな気分になるくらいである。

続いて「地元野菜のカポナータ」は、実はカチャトラよりも感動した一品だったりする。

なすとズッキーニが一口サイズになってこれもトマトで煮込まれているのだが、とにかく野菜の甘さが際立っている。

どちらも火を加えると柔らかくなる野菜だが、これが全く崩れることなく、それでいてとても柔らかく仕上がっているのはさすが。

野菜の内容はその時々によるのかもしれないが、どんな野菜でもきっとおいしくいただけることだろう。

最後に、「ガーリックライス」である。こちらはどうぞカチャトラやカポナータと一緒に食べてください、

というように配置されているが単体でも十分おいしくいただける。

ガーリックとバターが控え目に香り、全体的にあっさりした印象でスプーンを口に運ぶ手が止まらなくなりそうだ。

もちろん、カチャトラとの相性もバツグンなのでどちらも単品で味わいつつ、一緒にも食べることで様々に楽しんで欲しい。

 

ごちそうさまでした!

やはりというかなんというか、イタリアンのシェフが作ったお弁当ということで上品さが印象に残った。

その上で改めて価格に注目してもらいたいが、なんとこれが650円。

お店のメニューがだいたい1000円前後であることを考えると破格と言っていいのではないだろうか。

 

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田子さんと愉快な仲間たち。なんだかあったかい空気が感じられるようだ。

全員似た穏やかな雰囲気なので一応補足しておくと右の男性が田子さんである。いや、さすがにわかるか。

「近くて遠い」場所ではあるが、一度行ってしまえばとても「身近」に感じる場所でもある。

全面再開になれば田子さんの手掛けるさらにいろいろなメニューを楽しめるだろう。

そんな日を待ちながらお手頃価格のおいしいお弁当をいただきたい。

 

                                   訪問日:2020年6月13日 文責・伊藤

住所 昭和村森下1650番地
電話番号 0278-24-7321
営業時間 10:00~18:00
定休日 無休
予約方法 電話またはFAX(当日15時まで)
リンク テイクアウトMENU、注文用紙PDFファイル

お問い合わせ先

〒379-1298 群馬県利根郡昭和村大字糸井388番地
昭和村役場
TEL:0278-24-5111(代表)  FAX:0278-24-5254

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